top of page

ソムリエ2次試験対策合格に大きく1歩近づく方法

チャットGPTと仲良くなりすぎて、いつも『おはよう』から入ってる小谷です



今日は前回に引き続きソムリエ2次試験対策について、

合格に大きく一歩近づく内容なんじゃないかと思います

何度かソムリエ試験対策として、いろいろと偉そうに小谷メソッドをお伝えしましたが、今回が大トロの部分です。

1次試験合格された方はぜひともご参考にしてみてください。



最初に

よく書店などに並んでいるテイスティングに関する本や、2次試験対策の教材を見かけることがあるかと思います。

私自身、手に取りさらっと読んでみました。

合格率を上げるために、過去の出題傾向を全て調べ、テイスティングに関する本と照らし合わせてみて思ったことがあります。


結論からを言うと、テイスティングの本や、2次試験対策の教材などに書かれていること素直に実行すると落ちます。


正確には不合格の確率が高くなります。


決して本に嘘や間違ったことは書かれていません。

自身の見聞を広めるために読むことはいいことだと思いますが、

ことソムリエ2次試験の対策において上記の本を活用することは、悪手であるとはっきり言えます


ではなぜ、悪手なのか。そしてどうすれば合格率を上げることができるのか。こちらを解説していきます



「75%」

前提として、話しておきたいことはこちらの数字。


75%


これはソムリエ2次試験の通過率です。


高いと思いますか?意外と低いと思いますか?

多くの方が「けっこう高いんだな」と思われたと思います。4人に1人が落ちる4回受けて1回落ちる

どうです?1次試験に比べて簡単だと思いませんか?


これが2次試験の最大の落とし穴なんです

#「落とし穴」って言ってみたかった


1次試験の通過率は30%前後と言われていますが、

ある一定以上の勉強時間を確保した方にとっては100%で受かる試験でもあり、勉強すれば勉強するだけ合格率が上がっていくテストなのですが、


2次試験は何100種類のワインを飲もうとも、何冊も本を読もうとも、間違ったテイスティング方法でやっていては一向に合格率は上がっていくことはありません。


そもそも考えてみると、

1次試験という一番過酷な試験を通過された方が2次試験で手を抜くと思いますか?

それなのに、4人に1人は落ちるのはなぜなのか?


結論から言うと【品種あてゲーム】をしているからです。

この75%とという数字なぜ75%なのか、あとで回収します



2次試験は何を問われているのか?

答えを先にいちゃいますが2次試験で問われていることは、

品種を当てれるかどうかではなく、

【正しいテイスティングフォームができているか】です。


品種を当てるというのはテイスティングフォームの一部であって、本質ではありません。

テイスティングフォームとは

  1. 外観

  2. 香り

  3. 味わい

  4. サービス

  5. 結論(ヴィンテージ、産地、品種)

この1~5の「順序」が最も重要です。


①外観、②香り、③味わいこの3つが中核をなしており、

④サービス(提供温度やグラスのサイズなど)

この4つのステップを経て一番最後に待っているのが

⑤結論(ヴィンテージ、産地、品種)です。


多くの方が品種を当てることに注目してしまいがちですが、

実は⑤結論を当てることは決して重要ではないということは、試験の配点比率をみれば一目瞭然です


ヴィンテージ、産地、品種これらすべて正答していても配点比率として大体10%~20%しか得点にならないんっすよ


に対して、

①外観、②香り、③味わい、④サービス

この4つを総合してどれくらい配点があるかというと、70%~80%くらいはこの4つだけで稼げてしまうんですね。


さて、2次試験の合格率は何%でしたでしょうか?75%でしたよね?


これは75%くらいの得点を獲ればいいというわけではなくて、

75%くらいの人が受かるという通過率の話で、なにか大きな間違えさえしなければ2次試験は受かる仕組みになっているはずなんです。


少しいいかえると、ソムリエ協会が一番重要視しているのは、「品種がわかりますか?」というところではなく「正しいテイスティングフォームに則って①外観、②香り、③味わい、④サービス、⑤結論 を導けていますか?」「正しいフォームでコメントできていますか?」ということを聞かれている試験だということが、配点比率から読み解けます。


ここを無視して我流でやっちゃう人が落ちやすい試験であるとも言えます



2つのルール

前置きが長くなりましたがここからは具体的に。

2次試験の合格率を上げるために、ぜひ頭に叩き込んでもらいたいルールが2つあります。


①品種あてゲームをしない

②中間を狙う

です。



①品種あてゲームをしない

は先の説明の通り、テイスティングフォームをすっ飛ばして、【この品種は何だろうか?】を考えてしまうことです。


最悪なのは、色調や香りだけで「リースリングかも?」と思ってしまうこと。

こう思ってしまうと、頭の中がリースリングで支配されてしまい、リースリングの香りや味わいを脳内で再生させてしまいます。


答えがソーヴィニヨンブランだとしても、リースリングの香りがしちゃうんですよね。味わいも同様です。


なので、リースリングっぽい回答になってしまい、結論もリースリングとなってしまうんです。

で答えが『ソーヴィニヨンブラン』でした。となるとほとんど点数がはいってこないという大きなミスに繋がってしまいます。


②中間を狙う

は、上記の様なミスをしないために中間を狙い回答していくことです。

これが僕が一番お伝えしたい2次試験最大の攻略法です。


もう少し深く解説すると、品種あてゲーム思考で受験した場合


{ミュスカデっぽい香りがするな~・・・?}

→本には『パン・ドゥ・ミ』に☑と書いてあったぞ!


{リースリングな気がするな~・・・?}

→本で読んだ!リースリングときたら『菩提樹』に☑!


{軽めの赤だしピノノワールの可能性が高そうだ・・・?}

→ピノノワールの場合は『紅茶』と『なめし皮』に☑って言ってたぞ!


というように、品種特徴香や、セオリー通りの回答をしてしまい、結論で品種を外してしまった場合の

②香り、③味わいの回答も大きくミスをしてしまう、非常にリスキーな回答であるということがお分かりでしょうか?



冒頭でお話しした、ソムリエ2次試験の対策においてテイスティング本や、二次試験対策教本を活用することは、悪手であるというのは、このような理由があります。



だから

②中間を狙うことが合格率を上げる非常に効果的な作戦になります。


簡単な話、リースリングでも、ソーヴィニヨンブランでも、シャルドネでも、共通する香りや味わいのみをチェックし、品種特有の香りや味わいを表現するコメントは、いかなる場合でもチェックしないと心に誓うことです。


個人的には解答用紙の7割くらいは、いかなる品種のワインが出てもチェックをしてはいけないリスキーなモノばかりだと思っています。


ちなみに私が2次試験を受けた際は、赤ワインにアルゼンチンのマルベックと、日本のメルローが出ましたが、

①外観、②香り、③味わい、④サービスの回答は9割同じ回答をしています。

④サービスなんかは絶対全部一緒の回答でいい



2次試験の通過率が75%の理由


4人の受験生AさんとBさんCさんDさんがいたとします。


AさんとBさんはとても勤勉で1次試験も余裕で合格

2次試験対策も怠らずに、市販のテイスティング本も読破しあらゆる品種の特徴が頭に入っており、普段のブラインドでも品種あてゲームが大好きです


CさんとDさんは1次試験は何とかぎりぎりの合格

2次試験対策のためにワインをたくさん買うお金もなく、ブラインドテイスティングで品種を外してばかり。品種あてゲームはせずに、正しいテイスティングフォームを身に着けました。

AさんBさんは試験で品種をあてに行く回答をCさんDさんは品種をあてに行かずに中間点狙いを


<品種をあてに行くパターン>

Aさん  品種が正解だった → 100点満点で合格

Bさん  品種が不正解だった → 50点で不合格


<中間を狙いに行くパターン>

Cさん  品種が正解だった →90点で合格

Dさん  品種が不正解だった → 75点で合格


さて、何が言いたいかお分かりですね。

ソムリエ2次試験というのは

品種をあてに行ってしまい、品種を外してしまった人が落ちてしまう試験であるということです。これが4人に1人。25%の人


当然仮設なので、この言い分が絶対に合っているという保証はありませんが、これを聞いて、今でも品種を当てることにこだわりますか?


僕の出した結論はソムリエ2次試験は品種あてゲームをせずに、70点を獲れる中間狙いをすることが、試験の合格に大きく一歩近づく方法だと思っています。


ということで、2次試験頑張ってくださいね


ではまた。




Comments


bottom of page